【海外子育て】駐在2年間のリアル記録!娘(3歳→5歳)の現地語(仏語)はこう伸びた!苦労と成長の軌跡

「海外に連れて行けば、子供なんてすぐ言葉を覚えるんでしょ?」

海外赴任や移住を経験した方なら、一度は耳にする言葉かもしれません。でも、実際に自分の子供を全く知らない言語環境にポンと入れてみると、「本当にそんな簡単な話…?」と不安になりますよね。

こんにちは!フランスでの駐在生活を経験した3児の父、ふーさんです。我が家の長女は、3歳でフランス語ゼロの状態から現地の幼稚園に通い始めました。あれから2年…現在5歳になった彼女のフランス語力は、どのように変化したのでしょうか?

「子供はすぐ慣れる」という言葉を信じたい気持ちと裏腹に、そこには親としての葛藤や、子供自身の苦労もたくさんありました。

この記事では、娘のフランス語力がゼロからどのように伸びていったのか、そのリアルな2年間の軌跡を、具体的な時期ごとに振り返ります。

  • 各時期の言語レベル(できること、できないこと)
  • 家庭でどのようなサポートを試みたか
  • 親として感じたこと、悩んだこと

これから非英語圏でお子さんを現地園や学校に通わせる予定の方、今まさに言葉の壁に奮闘中の方にとって、具体的なイメージを持つための一助となれば幸いです。

【到着~3ヶ月】沈黙と探り探りの日々(3歳)

期待と不安の中、フランスでの幼稚園生活がスタート。しかし、現実は想像以上に厳しいものでした。

【当時の状況】

  • フランス語は全くのゼロ。挨拶の「Bonjour」すら、恥ずかしがって自分からは言えない。
  • 幼稚園では先生の後に続いて言葉を発することはせず、ほとんど話さない(沈黙期)
  • 園庭では走り回るものの、特定の子と遊ぶわけではなく、一人でいる時間が多い
  • 親が無理に挨拶させようとしても、頑なに拒否。

見ている親としては、「このままで大丈夫だろうか…」「友達できるかな…」と不安でいっぱいでした。

【家庭でのサポート】

  • まずは無理強いしないことを徹底。
  • 日本語も話せる家庭教師の先生に来てもらい、週2時間、フランス語の「音」に慣れることからスタート。
  • 内容は、アルファベットの音の練習、フランス語の歌、絵本の読み聞かせなど、遊びを通して楽しく触れることを重視。

【3ヶ月~半年】変化の兆し?でも深まる葛藤(3歳半)

少しずつ変化は見えてきたものの、新たな壁にもぶつかり始めた時期です。

【当時の状況】

  • 挨拶(Bonjour, Au revoir)は、促されれば言えるように。
  • 幼稚園での集団活動(数字や文字の練習など)には参加できる。
  • 特定のお友達ができ始め、言葉は通じなくても一緒に遊ぶ姿が見られるように!
  • しかし、自分の意思や感情を伝える言葉はまだ出てこない。
  • 「幼稚園に行きたくない」と毎日のように言う時期が続く。(言葉が通じないストレスが大きかったようです)
  • コロナ禍で先生がマスクをしていたため、口の動きを見て学ぶ機会が少なかったのも影響したかもしれません。

友達と遊べるようになったのは大きな進歩!と喜びつつも、毎朝の「行きたくない」攻撃には親も精神的に疲れました。言葉ができないことのもどかしさ、悔しさを娘なりに感じていたのだと思います。

【家庭でのサポート】

  • 家庭教師のレッスンは継続。歌や読み聞かせでインプット量を増やすことを意識。音を真似るのが上手になってきました。
  • 「行きたくない」気持ちを受け止めつつ、幼稚園での楽しかったことを具体的に聞き出すように心がける。(「〇〇ちゃんと遊べてよかったね」など)
  • 無理にフランス語を話させようとせず、安心できる家庭環境を維持することを最優先に。

【半年~1年】遊びはOK!でも言葉の壁はまだ厚い(4歳)

幼稚園生活にも慣れ、友達との関係も安定。しかし、言語面ではまだ課題が多い時期でした。

【当時の状況】

  • 「水筒(Gourde)」「座って(Assieds-toi)」「お昼ごはん(Déjeuner)」など、日常生活でよく使う単語の意味はかなり理解できるように。先生の指示もほぼ通じる。
  • 仲の良い友達もでき、言葉が完璧でなくても、遊びを通してコミュニケーションは取れている様子。友達の誕生日会にも呼ばれ、楽しんで参加!
  • しかし、自分から文章で話すことはまだほとんどない。単語の羅列が中心。
  • パン屋さんでの親子の会話などを聞いても「全然わからない」と言うなど、園の外でのフランス語理解度はまだ低いことが判明。
  • 園でのコミュニケーションも、実は「なんとなく」で理解している部分が多いことが分かる。

「言葉が分からなくても、子供同士は遊べるんだな」と感心する一方で、「このままで本当に話せるようになるのだろうか?」という新たな不安も出てきました。

【家庭でのサポート】

  • 家庭教師のレッスンで、アルファベットの音と文字を結びつける練習が終わり、少しずつ読み書きの基礎へ移行。
  • 簡単なフランス語の絵本を一緒に読む時間を増やす。
  • 公文式のフランス語教材(歌中心)も試してみる。(効果は未知数でしたが…)

【1年~2年】日常会話はOK!新たに見えた語彙力の課題(5歳)

2年が経つ頃には、目覚ましい進歩が見られました!しかし、新たな課題も見えてきました。

【状況の変化】

  • 友達との日常的な会話は、ほぼ問題なくフランス語でできるように! じゃんけん(Pierre-feuille-ciseaux)、鬼ごっこ(Jeu de loup)、かくれんぼ(Cache-cache)など、遊びに必要な言葉は完璧。
  • 先生との簡単なやり取りもスムーズに。
  • しかし、語彙力、特に抽象的な言葉や、普段あまり使わない言葉にはまだ課題が。
    • 例:「疲れた(Fatigué(e))」「気持ち悪い(J’ai mal au cœur)」「吐きそう(J’ai envie de vomir)」といった体調不良を表す言葉を知らない。(周りで聞く機会が少ないため)
    • 少し複雑な感情(悔しい、寂しいなど)を表現する言葉も少ない。

日常的なコミュニケーションは取れるようになったものの、年齢相応の語彙力や表現力には、まだ追いついていないのが現状です。これは、インプット(聞く機会)が園生活や家庭でのサポートに限られているためだと考えられます。

【家庭でのサポート(今後の課題)】

  • より多様な語彙に触れられるよう、読み聞かせのレベルを上げる
  • 日常会話の中で、意識的に新しい言葉や表現を使うようにする。
  • 体調や感情に関する言葉を、具体的な場面と結びつけて教える
  • (可能であれば)現地の子供向けテレビ番組や映画なども活用する。

【親として学んだこと】焦らず、比べず、子供を信じて抱きしめる

この2年間、娘の言語習得を隣で見守り、サポートする中で、親として学んだことがあります。

  • 「子供はすぐ慣れる」は過度な期待。 個人差が非常に大きい。
  • 言葉が話せなくても、子供は子供なりにコミュニケーションを取ろうとする。 その力を信じてあげる。
  • 言葉ができないストレスは、子供にとって想像以上に大きい。 「行きたくない」はSOSのサイン。
  • 親が焦らない、他の子と比べないことが何より大切。
  • 家庭は安心できる場所であること。 言葉ができなくても、無条件で受け入れられていると感じられる環境を作る。
  • どんな時も、子供の話をしっかり聞き、たくさん抱きしめてあげること。

大人だって、慣れない海外生活はストレスフルです。子供は、言葉も文化も分からない中で、毎日小さな体で必死に戦っています。その頑張りを認め、寄り添い、安心感を与え続けることが、親にできる最大のサポートなのかもしれません。

まとめ:「すぐ」ではないけど必ず成長する!子供の力を信じよう

フランス現地園での2年間を通して、娘のフランス語力はゼロから日常会話レベルへと、確かに大きく成長しました。しかし、それは決して「あっという間」ではありませんでした。

沈黙期、登園しぶり、コミュニケーションの壁…様々な困難があり、その度に親子で悩み、試行錯誤してきました。そして、現在も語彙力という課題は残っています。

海外での幼児の第二言語習得は、一般的に考えられているよりも時間がかかり、家庭での根気強いサポートと、子供自身のペースを尊重する姿勢が不可欠です。

もしあなたが今、海外でお子さんの言葉の発達に悩んでいるなら、焦らないでください。他の子と比べないでください。お子さんの小さな「できた!」を見つけてたくさん褒め、そして、今日も一日頑張ったね、と力いっぱい抱きしめてあげてください。

子供の持つ力は、私たちが思う以上に素晴らしいものです。信じて見守り続ければ、必ず言葉の壁を乗り越え、新しい世界を広げていくはずです。

私のささやかな体験談が、あなたの海外子育てのヒントや励みになれば、これほど嬉しいことはありません。

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